亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

依存の一つだったもの

息子は競馬が好きでした...

中学生のころです...

もちろんお金は賭けていませんが...

僕はギャンブルは嫌いで

競馬のルールも知りませんでした。

だから競馬好きな息子が、

タバコを吸うことも相まって、

さらにうっとうしいものに

なって行ったのでしょう。

高校に進学しないと決めてから

そんなに馬が好きならば、

就職先に競馬場の厩務員になれとか

そんな話ししかしなかった僕。

本当は馬が好きだったからではなく、

何かに依存していなければ、

少しの喜びも見つけられなくなっていたから

競馬を見ていたのに、

そんな息子の苦しみなど、

全く理解しようともせず、

馬が好きなら馬の仕事でもやれよ...

みたいに思っていたのです。

子供を見る時、

絶対に表面だけを見てはいけません。

表に現れていることは、

全てが、

内面の苦悩の裏返しなのです。

子育てで大切なものの一つは、

子供の内面まで、しっかり見てあげる事。

そして、その内面を見せてくれる

親子関係を作ること。

僕が出来なかった、

いや、

やらなかった事です...

今言っても遅い話しばかりですが、

もし僕のような親がいるなら

是非、反面教師として貰いたいと思います。