亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

人の運命

善い行い、悪い行い

人ってなんだろうと

ずっと考えています。

息子が自殺するはるか昔から...

僕のように自分の子供を

死に追いやった人間が元気に生きていて、

僕からの精神的な虐待に苦しみながらも

素晴らしい親友を持っていた息子が

たった32年でこの世を去ってしまう...

何で僕に「死」という運命が

今までやってこないのか?

小さなころ、悪い事したら

地獄に行くことになるという

話しを聞いていたのに、

未だに地獄の使者は僕の元にやってこない。

そして、世間では、

年端も行かない子供や立派な人々が、

何の落ち度も無く交通事故や

通り魔殺人で亡くなっている...

善い行いをしても過酷な運命はやってくる...

人生の無情さ...

今思うのは、せめて、

救わなかった(救えなかったではない)

息子の人生の残り分を

僕が受け継ぎ、懸命に生き、

その命を燃やすこと。

そしてこの途上で僕が死ぬならば、

それはそれで運命なんだと...

ただ、次男の幸せが確定するまでは、

何とか命を長らえたい...

しかしそれも運命、

身を任せてみるしかないのです...