亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

自分を大切に思えないと...

幼年期に形成された心理

僕が息子を死に追いやってしまった理由は

いくつもあります。

何度も書いていますが、

最大のものは、

「父親への恨み」

「父親への復讐心」

です。

何をやっても褒められない、

他人との比較の毎日...

自己評価は下がる一方でした...

そして、それが芽生えた中で

僕は自分の存在を大切に思えない

人間になっていました。

自分を大切に思えないということは、

他人も大切に思えなくなってくるのです。

僕は心理学者ではありませんから

これがどうしてそうなるかは

分かりませんが、

きっと自分を大切に思えないという事は、

僕以外の一人である子供さえも

大切に思えなくなったのでしょう。

「これ以上僕の子孫なんかいらない」

この心理が決定的だったような気がします。

本当に勝手な言い方にはなりますが、

人には自分ではどうしようもない

ことはあるのです。

もちろん、だから息子が自殺したのは、

仕方が無いなどとは一切思いませんし

酷い仕打ちをしたと後悔と懺悔の日々なのは

間違いありません。

ただ、

僕の父のように、

僕のように、

僕の息子のように

「育てられ方」で悲劇が起きることは

間違い無くあるということなのです。

だから今、子育てをしている方で、

僕のように自己評価が低く、

自分を大切に思えない方がいれば、

僕の失敗を是非、他山の石として

素晴らしい親子関係を作ってもらいたいと

切に願っています。