亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

息子と僕の関係

今思う言葉

「死せる孔明、生ける仲達を走らす」

これは三国志での話の中での言葉で、

魏の軍師、司馬懿仲達が、

敵軍である蜀の丞相、諸葛孔明

死んだのにも関わらず

生きていると思い込み、

その威光を恐れて撤退したことで

使われる言葉ですが、

現代においては、

既に亡くなった人物が、

生きている人物に大きな

影響を与えることのたとえとして

使われています。

まさに僕は自殺した息子に

大きな影響を受け、

自分の誤りを知り、

行動を始めています...

僕にとって息子は

諸葛孔明のように

偉大な存在なのかも知れません。

もちろん、息子は、

そんな偉大な存在なんかに

なりたくなかったはずですし、

親に愛されるごく普通の子供で

ありたかったのは、

間違いありません。

ただ、息子が自殺した今となっては

そんな「普通の子供」にも

してあげられないのです...

ただただ、僕は息子の教えに

忠実に生きていきます。