亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

懺悔の気持ち

何故か・・

子供を気にするよく見かけていた男の子を最近見かけなくなりました。そんな事が気になるのは、息子の事を思い出しているからでしょう。小さな男の子は、どうしても気になります・・・。

大人になってからの写真

成人式が最後息子を撮ったのは、成人式が最後。それも義務感で撮った記憶があります。祝福の気持ちにならなかったのは、僕の心が壊れていたから。それから息子とはほぼ、会話もなく会いもせず、そして自殺してしまいました・・・後悔するが、もし、今生きて…

日増しに・・

他人にはわからない日増しに息子の事が、頭を支配してきます。時が経てば忘れるものもあれば、逆に、鮮明に蘇ることもあるということです。他人にはわからないことでしょう。

幸せな家族だけ見える

一部分だけ見える外で見かける家族は、みんな幸せそうです。きっとみんなで出かけるだけが、見えてるからでしょう。見えてない不幸な家族も沢山いるのに、表に出なければ、やはり認識されませんから。

自暴自棄

危険な妄想だが・・・ 日常生活の中で、 時々、 自暴自棄になってしまう自分を 妄想してしまいます・・・。 そして、 すぐに打ち消しますが・・・。 小さな頃から、 自分が大嫌いで、 自分を少しでも 傷つける周囲の人は もっと大嫌いで、 その結果、 息子を…

戸籍謄本

分かっているが・・・ 今日、戸籍謄本をとってきました。 分かってはいるけれど、 息子の名前の欄には 「除籍」の文字が・・・。 改めて息子の死を知らしめられた 戸籍謄本です・・・。

複雑な気持ち

喜ぶとは思うが・・・妻に息子の元カノから来週、友人と墓参りに行くと、連絡がありました。僕は、元カノをも不幸にさせたという懺悔の思がふつふつと湧き上がってきます。元カノがお墓に参れば、息子は喜ぶとは思いますが、なんとも複雑な気持ちでもありま…

兄弟

落ちる気持ち兄弟が仲良くしているテレビを見ると気持ちが落ちます。僕も弟、妹への愛情はあまりありませんし、次男は兄を自殺失っています。全ての原因は僕。いや、僕の育てられ方と、僕の生まれつきの性格。考えてもどうしようもない事でしょうが・・・

息子の優しさを思う

恨みしかないはずなのに 自殺した息子は、 精神的な虐待を続けた僕に 恨みと憎しみしか なかったはずです・・・。 遺書にも書かれていましたし・・・。 それでも 僕に復讐するわけでもなく 困らせることもせず 一人で死にました・・・。 優しさといえばそれ…

豆乳は嫌い

妻は知っている旅の土産に抹茶ケーキを買おうとしたら豆乳入りでした。妻は息子が豆乳嫌いなのを知っていましたが、僕は知りませんでした。何も好物を思い出せないほど愛情も無かったのです・・・

9月

あれから3年息子が一緒に住みたいと言い断ってから3年経ちます。断って、3ヶ月後息子は自殺しました。あの時、一緒に住もうと言っていれば、自殺していなかったかも知れません。後悔だけしかありません。

ふさぎ込む

それもいい 何をやっていても ふっとした時間に 息子への仕打ちを思い出し、 ふさぎ込みます・・・。 毎日何度も・・・。 それもいいのです・・・。 それも僕の人生の時間なのでしょうから。

何もなければ二度と生まれ変わりたくないし死んだら『無』になりたい。僕以外の人の魂はあってもいいが、僕の魂なんて不要。ただ、「無」がいい。何もなければ、誰も苦しませなくていいのだから。この思いが理解できる人は、いないだろうが・・・

夏が終わる

虫の声コロナの夏が終わります。暑いと言いながら夜は虫の声が聞こえてきます。息子と秋の虫を採ることも楽しませることもしなかった僕。虫の声が、息子の悲しい声に聞こえてきます・・。

酷い死に方

望むわけではないが 息子を愛せず、 死に追いやった僕の最後は、 酷い死に方でいいと思います。 もちろんそれを望むわけではないけど 僕にふさわしい死に方でしょうから。

愛情という曲者

無理強いは出来ない愛情というのは、理屈無しのもの。子供を愛せと他人から言われて、はい、分かりましたと愛せるものではありません。だから愛情は曲者。僕は息子に対して、心から湧き出る愛情がどうしても出ませんでした。後悔はしても、やり直して、上手…

テレビドラマ

共感するが・・・ テレビドラマで 主人公または犯人の心が、 幼少期の体験で 壊れていたという設定を よく見かけます・・・ 僕に思い当たることが あるからかも知れませんが・・・。 世の中の犯罪の多くは、 幼少期に壊れた心が原因なのは、 間違いないでし…

死んでからでは遅いが

息子を意識する時間 息子が生きていた時、 僕は息子のことを考える日は、 ほぼありませんでした。 そして、 自殺して、 毎日考えるようになったのです。 普通に生きている人には、 理解出来ないことでしょうが、 僕にはこれしかなかったのです・・・。

虐待を止めるのが無理ならば

大きな事は考えず 世の中に虐待は無くなりません。 恐らく、 人類というものが存在する限り、 無くなることはないでしょう。 「虐待される子供を救え!」 「親を教育しろ!」 などなど、本質を知らない人は、 言葉を荒げますが、 そんな事は無理です。 もっ…

親友たちの愛情

供えられたお菓子 昨日、墓参りに行った時、 息子が好きだったお菓子や タバコが置かれていました。 もちろん、友人が来てくれたのです。 3年近く前のことなのに、 いまだにお参りしてくれるとは。 僕よりも遥かに息子が大切だった 親友たちの悲しみを また…

今年もメロン

妻の優しさに感謝 お盆だからと、 今年も妻が息子にメロンを買って 供えてくれました。 妻には感謝しかありません。 息子がメロンが好きだったこと、 僕は知らなかった・・・ 去年も書きましたが、 僕は全く息子のことに 無関心だったのです・・・。 ただた…

長所を見なかった

やはり壊れた心 自殺した息子の良いところは、 今思えばいくつも浮かびます。 でも、生きている時、 息子の嫌なところしか 目に入りませんでした。 何が僕をそんな冷たい人間に させていたのか・・・。 その訳は今まで何度も書いたように 「壊れた心」です。…

無駄な死はない・・・

よく耳にする言葉 「無駄死になんてない。 必ず何かの意味があるのだ・・・」 そんな言葉を何度も聞いてきました。 でも 息子の死は、 何か意味があったのか、 正直、未だにわかりません。 ただ、僕が死ぬ間際に 理解出来るかも知れません・・・。

お盆前に・・・

無償の愛 昨日、母から「花代にして」と言われ 現金を貰いました。 もちろん無償の愛でしょう・・・ 僕は息子に無償の愛は ありませんでした・・・。 無償の愛という言葉、 僕は実践出来ないまま この世を去るのかも知れません。

褒めるとなつく

当たり前の話 僕の勤務先に来た男の子が お母さんの手伝いをしていたのを 褒めると、僕にとても懐くようになり、 今では会うたびに駆け寄ってきます。 褒める、 要するにその子の良いところを 素直に認めることが、 心の交流の原点なのです。 全部僕が息子に…

ひまわり

悲しくなる通勤途中にひまわりが満開の場所があります。青空をバックにした黄色いひまわりの花。何故か息子を思い出し悲しくなります。

旅していると

親子に目が行く妻と二人で旅をしていると、どうしても男の子を連れた親子連れに目がいきます。あんな家族にできていれば・・ただ、後悔ばかりです・・・。

考えると眠れない

意味は無いのに 息子のことを考え出すと、 眠れないことがあります。 考えても意味はないのに・・・。 別に夜だけではなく 24時間、息子のことは 頭から離れないのですが・・・。

男の子たち

胸が締め付けられる歩いていると、近所の小学生の男の子たちが、楽しそうに遊んでいました。僕が息子にしてやらなかった事です・・・やはり、胸が締め付けられます・・・

シンクロする・・・

息子が喋っていた言葉 日常生活の中、 自分の口から出た言葉と 息子が幼いころ使ってた言葉が、 シンクロする事がよくあります。 その都度、 僕の心は懺悔の気持ちがもたげ、 一瞬、暗くなります。 きっとそれで正解でしょう。 僕は一生、シンクロする言葉と…