亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

子供を産む前に

自分の生い立ちを振り返る事

ほとんどの親は子供が生まれると

嬉しくて仕方ないと思います。

僕も全くそうでした。

息子が生まれたときは、嬉しくて、

本当に良かったと思ったものです。

それが、最終的に息子を

死に追いやってしまうことになった原因は、

生い立ちから育てられ方にあったと思います。

もちろん生まれつきの性格もありますが、

子供の頃虐待を受けた人は、

自分の子供を虐待してしまうという法則です。

何故、自分がつらい思いをしたのに

自分の子供にはそんな思いをさせたくないと

思う「はず」なのに...

当事者でなければ不思議で仕方ないと思います。

でもそれは現実。

僕は親から肉体的な虐待を

受けたわけではありませんが、

少しばかり成績が良くても

親から認められない、テストで100点以外は、

怒られてしまうという精神的なダメージが

多く、結局それは親への強い「恨み」となったのです。

恐らく肉体的な虐待を受けた方も僕と同じく、

親に強い恨みを持っている場合も多いかと思います。

僕は、親のやったことと逆にやってやる

親が嫌いになる子供にしてやるという

全く子供からしたら可哀想なものなのですが、

そんな気持ちを抱いてしまったのです。

テストで0点をとる子供がいい、

学歴の無い子供でいい...

全部間違いだと知ったのは、

息子が自殺してからです。

だから親になる前に、

自分の生い立ちからを考え、

もし親に強い恨みを持ったままならば

必ず、そのことを整理して、

恨み続けるのではなく、

これからは親を大切にする気持ちになり

親孝行を実戦して、そして、子供を生む事を勧めます。

僕の息子みたいな悲しい人生を送る子供が

少しでも減るように

僕は僕の恥をさらしまくりますから...