亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

チョコあんぱん

息子を感じる

生花も同じですが、

位牌の前にお菓子は切らしません。

生前、お菓子が好きだった息子が、

特に食べていたものを

妻が買ってきてくれ、

ある程度の日数を置いたら、

また次のものと交換し、

供えています。

僕たちは交換した後、

そのお菓子を食べます。

息子が何が好きだったか

ほとんど知らない僕ですが、

昨日は、「チョコあんぱん」という

お菓子を食べました。

食べてるうちに、

「あ〜○○(息子の名)はこれが

好きだったんだ...」

そう思い、僕が息子の好物を

何も知らず、

いや、知ろうとせずに、

無視していたことを

またもや後悔しました。

親なら、自分の子供の嗜好を

徹底的に理解し、

子供の心に寄り添うことが、

当たり前なのに、

全く逆のことをしてしまった僕。

もしも、子供を育てる段階で、

その子に関心を失いそうになる親がいれば、

息子のような悲劇が起きないよう、

僕のやった愚かなことを公開し、

伝えていきたいと

またもや思いました...

伝えることは、

息子の遺志だと信じています...