亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

愛情を持てなくなった原因

愛情は先天的なものなのか?

僕は自殺した息子を

愛していたとは言えませんでした。

だから死に追いやったのです。

世間一般の親ならば子供への愛情は

先天的に持っていて、

それは死ぬまで続くのでしょう...

でも僕は、息子が中学を卒業する前位から

愛情が無くなっていったのです。

子供に愛情が持てない親なんて、

それは親じゃない!

と非難されるのは承知で書いています。

でも正直な気持ちだったのです。

今さら過去を振り返っても

何もならないかもしれません...

愛情を無くす原因は何か...

それは僕が極度に人を恨み憎む性格であるのは

何度も書いている通りですが、

その性格を他人には出しにくいのに

身内である息子には遠慮なく

出せてしまったことでしょう。

要するに

弱い者に対してだけ

恨みや憎しみを「実行」したのです。

長年の僕の言動で、息子はますます

追いつめられ、そして、

最後は、自殺してしまったのです。

愛情を持てなくなった原因は、

息子に対し、憎しみ、恨みを実行した

その裏返しで、息子も黙ってしまい

結果、また息子を憎み、恨み、

その悪循環の繰り返しで、

全ては、僕の独り相撲だったのです。

それでは、愛情を継続する方法が

あったのか...

恐らく僕には無かったでしょう...

人間性は変わらないものですから...

でも息子が命を削って知らせてくれた

今なら、こうすれば愛情を持ち続けられる

という方法は思いついてはいますが...

僕の子供に生まれなければ、

こんな惨い最後をとげることも無かった息子、

本当に懺悔してもしきれるものではありません。