亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

旅行

不平等感の思い出

昨日も書きましたが、

弟が3歳のころから

僕の父は弟だけを可愛がり

僕は可愛がられていない

気持ちになっていました。

本当は違ったかもしれないし

やはりそうだったかも知れません。

そして、僕もまた、

弟だけ可愛がり

長男をないがしろにしていました。

それは「旅行」に顕著に現れます。

僕の父は弟と二人だけの旅行を

何度もしていて、

正直、僕はそのことも恨んでいました。

ところが、その僕も

次男とは何回も二人旅をしたのに

長男とは一度もしていません。

あんなに僕が恨んだことなのに

父と同じことをしてしまったのです。

何故そんなことをしたのか?

きっと、父への恨みから

長男を父とは正反対の育て方をして、

そのせいで長男は逆に

僕が避けたい人物像になってしまったのです。

特にタバコを吸うとか。

結局、恨んだ父と同じ行動をした僕を

長男は恨んで、憎んで自殺してしまいました。

不平等感を持たせずに兄弟を育てるのは

難しいことかも知れませんが、

根本に「恨み」がなければ

全ては解決しそうな気がします。

とにかく恨むことは、

何も良いことを生みません。

長男にはほんとうに惨いことを

してしまった僕です...