亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

一回忌の申込み

僕の父と僕の息子が同居

僕の息子の遺骨は、

僕の父が眠っているのと

同じ納骨堂に納めています。

持ち主は僕の母親。

だからなんか間借りしている

気持ちもあって、

ついつい、納骨堂に

置く物も遠慮してしまいます。

父はどう思っているのか?

息子はどう思っているか?

聞く事はできませんが、

息子は優しく

他人に気を遣うタイプだったので、

やはり遠慮しながら

暮らしているのではと

思ったりします。

と同時に、

父には甘えさせてもらって、

心から感謝しています。

今の僕には新たに

お墓を作ったり、納骨堂を買ったりする

経済的な基盤はありません。

父や息子には申し訳ないけど

一緒にいて仲良く暮らしていて

もらえれば、それほどに

有り難いことはありません。

そんなこともあり、

息子の友人が納骨堂に

写真や物を置いて

供養してくれたものが

あるようだったので、

今日は妻と二人で、その

整理と、来年1月に来る

一回忌法要の予約をしに

お寺に出かけました。

納骨堂の扉を開くと、

そこには友人達の

愛情が溢れていました...

息子が好きだったタバコ、

飲み物、ダーツ、そして、

手紙...

あ〜僕はこんなに素晴らしい

たくさんの息子の友人達をも悲しませて

大きな心の傷をつけてしまったのです...

僕は、あらためて息子の

交友関係の素晴らしさに

衝撃を受けました。

何も息子を知ろうともせず、

ただ毛嫌いしてしまっていた僕とは

住む世界が違う友人達。

懺悔してもしてもまだ足りません...