亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

新幹線での殺人

 育児放棄された結果

先日、新幹線での殺人がありました。

正義感が強く、他人を守る為に

亡くなった方には心から

ご冥福をお祈りいたします。

また、傷ついた方へは、慰めの

言葉もありません...

心と体の傷が少しでも早く癒えるよう

元の生活が戻るよう祈るばかりです。

さて、容疑者は20代の若者でした。

報道で、容疑者は

小さな頃育児放棄をされ、

その後はかなりつらい人生を

送っていたようです。

この事件は、僕にとって

他人事ではありません。

それは、犯人とされる若者が、

あまりにも自殺した僕の息子の

境遇に似ているからです。

(犯人を擁護するのではなく

分析しているので、

ここはご理解ください。)

社会に出でも「お前はバカだ」と

大人にいじめめ抜かれる人生が

どんなものだったのか...

普通に働いている人や

高学歴な方々には無縁の世界なので、

マスコミや社会全般、

人は平等とか綺麗事を言います。

だが、そんなことはありません。

学歴がなく財力もなければ

虐め抜かれるのがこの社会なのです。

学校のいじめだけが

クローズアップされていますが、

実はあまり報道されない

会社での「大人のいじめ」こそ

逃げ場がない悪質なものが多いのです。

僕が息子にやってしまったことは

もう取り返しがつかない事。

ただ、この事件の若者のような人が

一人でも減る社会に何か

ほんの少しでも貢献していけるように、

日々、僕の醜態をさらしていきます。