亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

子供を愛せないという苦悩

心から湧き出るもの

息子が自殺するまで、

長い間、僕は息子を嫌っていました。

まずは中学からタバコを吸っていた事。

この一つだけで、近くに寄ることも

嫌になっていたのです。

たった一つの事実だけで、

会いたくもないし、

関わりたくもない気持ちになるのは、

おかしなことかも知れません。

親が子供に愛情を注げないのは、

常識外れもいいところです。

ただ、僕は息子に対して、

「心から湧き出る愛情」が

遂に持てませんでした。

しかし、愛情が持てない自分に

苦しむ事もあったのは事実なのです。

自分の育て方が原因で、

息子が中学からタバコを吸ったのに

その息子を突き放してしまった僕。

今思うのは、

例えタバコを吸わなかったとして

息子が愛せたのかという疑問です。

やはり何らか別の原因がクローズアップされ

愛する事は出来なかった可能性が

大きいのではないかと思っています。

子供を愛せない親なんて、

親として失格であり、

万死に値するとは思いますが、

やはり正直に書くと、

心からは愛せなかったのです...

息子の妊娠を知った時、生まれた時、

本当に嬉しくてしょうがなかったのに

鼻水だって沢山飲んだのに...

こんなになってしまうなんて、

思いもしませんでした...

 

今は、長男を愛せなかった分、

次男を愛することしか

僕の生きる道はありません。

それでも自殺した息子には

供養になるわけでもありませんが...