亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

喪失感が止まらない

時間が経てば経つほど

時が解決してくれる。

そんな物事も多々あるでしょう。

でも時が解決しないどころか

時が経てば経つほど、迷宮に入ったように

前が見えなくなることもあります。

今の僕です。

息子が自殺してから半年、

自殺した直後よりも僕の喪失感は

大きくなっています。

起きている間中、

息子のことを考えない時間が

無いほどです。

ご飯を食べてても、仕事してても

テレビを見ていても、

トイレに行く時も、

歯を磨いているときも...

一時期、ほんの少しの間ですが、

息子を忘れて何かに

没頭出来た時期がありました。

その時は、

「あ〜こんな風に悲しみが風化するのか...」

なんて、

少し寂しくも思ったものでした。

しかし、しばらくすると、

また、以前のように考えるようになりました。

生前は会ってもいなかったのに、

物理的には家族の中にいた息子が、

もう二度と会えない存在になっていると

考えるだけで大きな喪失感が生まれます。

息子から言わせれば、

「今更遅いよ!バカな奴!」

そう言われてしまうでしょう。

そんなバカな奴の僕ですが、

やはり喪失感は否めません。

1年経って、2年経って、

そのとき、

僕はどんな気持ちなんでしょうか。

きっと変わらない気がします...

変わらないのは良いことでもあり

前に進めない足かせでもあるでしょう。

でも僕には正直な気持ちから

逃れることは出来ないのです。

一生共存するしかないのですから...