亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

次男の誕生日

長男が守ってくれた

僕は息子(長男)が自殺するまで、

次男ともほとんど

会っていませんでした。

次男は、うまくやれる、

世の中を泳いでいける...

そんな頭もありました。

でも実際は全く逆で、

とても苦しんでいたのです。

以前も書いたことですが、

長男が命を落として、

次男を守ったのです...

今日は次男の27歳の誕生日。

以前ならば、妻がおめでとうの

メールを送るだけだったのですが、

今年からは違います。

近日、次男のアパートへ

妻の手料理を持ってお祝いに行きます。

親なら当たり前の事でしょう...

でもその当たり前が

分からなかった僕なのです。

この世には3人家族ですが、

いつもあの世の長男の存在を意識せずに

過ごすことは出来ません...。

それがあるからこそ、

今、少しずつ変わっていく

家族の形があるのです。

命を投げ出して、僕に教えてくれた

息子(長男)には、

もう何もしてあげる事は叶いません...

息子の自殺、

ただただ、後悔と感謝の毎日です。