亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

虚無感

泉のように湧き出る...

息子が自殺するまで、

僕は息子を避けていました。

タバコを吸う息子とは、

何かと「合わない」と感じ、

会話すらしたくなかったのです。

結局こんな僕の無視、無関心が、

息子を追いつめ、死に追いやったのでした。

生前、そんなにも

疎ましく思っていた僕ですが、

息子が自殺して、

やっと息子の存在に気付いたのです。

バカ過ぎる話ですが、本当です。

世の中には僕みたいな

無知無能な親もいるのです。

時々、いや頻繁に虚無感に

襲われる事があります。

生きる意味が分からなくなるのです。

僕の存在が周囲の人にとって

全く何の意味も無く、

僕がいなかった方が、

息子や家族みんなが、

不幸にならなかったのに...

そんな思いが泉のように

湧き出てくるのです。

それでも僕は生き無ければいけません...

残された家族のために...