亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

自己否定が虐待につながる

自分を愛せなかった僕

僕は、小さなころから

自己肯定感がありませんでした。

何をやっても出来ないし、

自信もなく、引っ込み思案で、

「自分なんか」という言葉が

いつも頭に浮かんで来ました。

自分なんか意味が無いとか

そんなことも思うようになり

それを人に言うとバカにされるので、

ずっと、ずっと封印してきました。

そんな自己を愛する気持ちがない僕が、

他人を愛せるはずがなかったのです。

実の息子でさえ、

いや身近な存在だからこそ、

気も使わずに、

ないがしろにしたのでしょう。

自己否定ばかりの僕が、

他人を肯定出来るはずがないのです。

自分を愛せないから

他人に残酷になるのです。

そして、そんな僕の

全てを肯定し一切否定しない妻だけが

僕の安息の場所になり

その安息の場所を侵すものは、

息子たりとも

受入れられなくなっていたのです。

僕は、自分が昔から大嫌いです。

お前(僕)は何でこの世にいるんだと

自問自答したことは

星の数くらいあります。

しかし、

今、僕は自分を愛することを

少しでもやってみようと思います。

実際は本当に難しいのですが。

ただ、息子を残酷に扱った元は

断ち切るしかないのです...