亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

努力と資質

人は変えられるのか?

恨みを持つことが

悲劇を生むことは

書いて来ました。

ただ、息子を失った今でも

やはり僕の恨む性格は変わりません。

「生まれつきなんて関係ない、

人間努力でどうとでもなれる」

そんな言われ方をする偉い人も

多くいますし、

「私はこうやって自分を変えた」

などの書物もあります。

しかし、それは元々の資質が重要なのです。

それを僕の息子二人が証明しています。

自殺した長男は、勉強嫌い

克己心はないタイプ。

次男は、何も言わなくても

勉強して、何事もうまくやれるタイプ。

二人を見て、神様は平等だとは

思っていませんでした。

そして、僕自身、知能指数

学年450人中一番だった

天才的な弟に対して

劣等感しかなかったのです。

それに輪をかけて父への恨み...

努力で全てが変わるのは

間違い無いとは思いますが、

努力が出来る資質があるか否かという

その前の問題があるのも

否定はできないでしょう。

僕の恨みを持つ性格、

努力して治るなら治したい...

ただそう思います。

そんな性格の僕の子供として

生まれてしまった息子には

申し訳ない気持ちしかありません。

今さら謝っても意味がないのですが...