亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

犯罪者に思う事

裁かれるか否かの違い

息子が自殺して、

いわゆる犯罪者と言われる人たちへの

見方が変わりました。

それは、

何か法律に触れる事をするのが

犯罪ではなく、

法律に触れた後、裁かれ、有罪となって

はじめて犯罪という称号が与えられることを

大いに認識したからです。

 

僕は、息子を精神的に追いつめ、

結果、自殺してしまいました。

それでも、僕が裁かれた訳でもなく

有罪になってもいません。

普通に暮らしているように見える

多くの人、いや、ほとんどの人は、

法律に触れる行為をした事があるでしょう。

例えば、タバコやお酒。

20才まで一切やらなかった人が

世の中にどのくらいいるのでしょうか?

やった人は、

ただ、みんな逮捕も起訴もされず、

裁かれていないだけなのです。

そんな事を考えると、

だれかが飲酒運転をしたとか、

賄賂をもらったとかで断罪する資格など

多くの人には無いのかも知れません。

特に息子を自殺させてしまった僕には、

犯罪者を語る資格など皆無なのです。