亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

劣等感を持たせない教育

息子を死なせた原因

僕が小さな頃から

親に一番を求められ、

他人との比較ばかりされて

その結果、虚像の自分を

見せる生き方になったのは

以前も書きました。

とにかく涌き上がる劣等感と

それを補うように湧き出る

自分を良く見せようとする気持ち。

その苦しさから逃げ出す気持ち...

その結果、最終的には

自分自身を見失い、

その原因である親への恨みを

子供で晴らそうとする

人として最悪な事をしてしまいました。

今、過去を振り返り、

人として一番いけないのは、

劣等感を持つ事。

劣等感がバネになって飛躍した人の

美談は表立って語られますが、

正直、参考にはなりません。

僕のように劣等感が

マイナスになり

心が曲がってしまう人の方が、

天文学的数字ほど多いと思います。

犯罪者の中には劣等感から来た

理想の自分と現実との乖離から

人を殺したり、傷つけたり、

物を盗んだりした人も多いはずです。

美談はもうたくさん...

子供は人と比較しない育て方こそ

大切なものであると断言します。

ナンバーワンではなくオンリーワンとか

そんな大袈裟な事も絶対に言ってはダメ。

オンリーワンになるプレッシャーも

相当なものですから...

子供には、ただただ、

ありのままの自分が、

一番素敵なんだと毎日伝える事。

僕が息子にしなかった事ですが、

次男、そして、僕がこれから出会う

他人の子供達に向けて発信していきます。