亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

普通に一生を過ごせる確率

当たり前という奇跡

僕の息子は僕という親がいたので、

自殺して一生を終えなければ

いけませんでした。

僕は、兄弟三人ですが、

いわゆる「普通の人生」を

送っているのは弟一人だけです。

両親は一生懸命子育てを

したのにもかかわらず。

人生って本当に謎しかありません。

人間は、そんなものだと

達観するのもあながち

間違いとも言えないでしょう。

逃げ道と言われば、

そうかも知れません。

でも今の僕に逃げ道が無くなれば

やることは一つ、

ただ死ぬのみです。

しかし

僕は生きて残された家族の

役に立つしかありません。

だから、たまには

逃げています。