亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

SOSを受信できない親

次男が高校生のころ

自殺した息子が

22歳位のころだったでしょうか、

その頃高校生だった次男が

僕たち夫婦の部屋に来て、

「兄ちゃんあるだけのお金を

CDにつぎ込んでいる

そんなお金の使い方おかしいよ

何とかしてよ」

そう言ってきました。

その時、僕たち夫婦は、

苦笑いして、

次男には

「仕方ないんだ・・・」

としか言いませんでした。

今、考えると長男は、

僕に愛されない寂しさを

音楽に依存していたのです。

せっかく次男が教えてくれた

長男のSOSだったのに・・・

その時の僕は、

 

ただ無駄遣いする

めんどくさい奴だとしか

息子(長男)を思えませんでした。

子供の「SOS]、

どこに隠れているかわかりません。