亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

妻の優しさ(その2)

 写真立て

友人から貰った息子の写真、

ずっとクリアファイルに

入れたままでした。

サッカーで貰った賞状も

そのまま・・・

僕は正直遺品を見るのも

つらい気持ちで、

手にとることも苦しいほどです。

しかし、先日妻が、

賞状入れに賞状を飾り、

写真立てにも写真を入れて、

位牌の周りに置きました・・・

妻の優しい気持ちに

何にも寄り添えずに

息子を死に追いやった僕なのに

妻の気遣いに

またもや心救われています。

息子を失った今、

本当の意味で、

妻を幸せにすることは

もう出来ません。

ただ、少しでも「まし」な

人生になれるように

日々過ごすことだけが、

僕の生き方でしょう・・・