亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

矛盾した死への思い

何にも怖くない・・・

息子が自殺した今、

僕は生きることへの執着が

薄くなっているのは確かです。

もちろん自殺なんかしたら

家族が苦しむのは分かっているので、

積極的な「死」を

望んだりはしていません。

ただ、山奥を歩いていて、

「熊出没注意」「イノシシ注意」

そんな看板を見ても、

「出てくるなら出てきてくれ、

殺されるならそれは僕の運命、

そんな運命ならば大いに受け入れる」

そんな気持ちで、

三者的に傍観しています・・

きっとどこかで、

死んだら息子の事も考えなくて済むし

楽になれるという気持ちが

そう思わせているのでしょう。

積極的な死は望みませんが、

運命的な死なら

受け入れ準備は出来ています。

しかし息子からしたら

僕をそんな簡単に

一人だけ楽に死なせて

たまるものかと

思っているはずですから

家族の行く末が明るいものと

確定するまでは、

死なない運命かも知れません・・・