亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

誕生日

死んだ子の年を数える

辞書には、

「死んだ子の年を数えるとは、

今さら言っても

どうにもならないことを、

くよくよと思い煩うことのたとえ」

と書かれています。

しかし、

今日は息子の33回目の誕生日。

僕は口に出して、年を数え、

そして心からお祝いと

それ以上の後悔をします・・・

何かを心にしまって

苦しい思いをするよりも

妻と二人で、息子の話をする方が、

息子がこの世に存在した事を思い出し、

今でも、いや今こそ

僕たちに大きな影響を与えている事を

実感できますし、

その方が、新たに生きる力が

湧いてくる気がします。

きっと僕は一生、

息子の子供の誕生日には、

年を数えるでしょう・・・