亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

他人には分からない心の闇

表面だけしか見えない幸せ

一定数の人は何かしら

心の闇を抱えているでしょう。

もちろん、人によって

その度合は大きく違います。

僕自身の心の闇は、

「大きな憎しみと恨みと、比類なき劣等感」

これを抱えて生きていると

究極的には、自分の存在が疎ましくなります。

自分が大切に出来ないから

自分を傷つける他人は、

その百倍疎ましくなります。

それでも他人に対しては

気を遣って表面上は「普通の人間」です。

だからその我慢しまくって生きている分、

身内、特に長男が、

僕のはけ口になってしまったのです。

何回も書きましたが、

こんな「心の闇」を抱えたまま

生きていく事は、

必ず不幸を招きます・・・

子供の虐待、殺人、詐欺、など・・・

犯罪者の多くは僕と同じく

心の闇を抱えているはずです。

そして、その数倍、数十倍、

いや数百倍もの人も心の闇を

抱えているでしょう・・・

犯罪者となるか否かは、

その心の闇が爆発した時に、

ただ、それが、

たまたま法律で裁かれることか、

そうでなかったかの違いだけなのです。

僕は、息子を自殺で亡くし、

自分の心の闇と向き合うようになれました。

そう意味では、

言い方がおかしいかも知れませんが、

恵まれているのかも知れません・・・

だからこそ、心の闇を抱えている人に

僕の経験を伝え、

何らかの手助けになりたい・・・

いつもそう考えています・・・