亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

強くなるよりも・・・

愛情とは比較出来ない

一喜一憂するなとは言っても

一喜一憂するのが人の常。

ただ、僕は息子の自殺によって、

世の中で起きる全ての出来事が、

小さなものに見えてきたというのは、

以前も書いてきました。

自分の冷たさ、酷さ故、

子供を自殺に追いやった事に比べて、

この世で起きる多少の物事なんて、

1ミクロンにも満たないという事を・・・

そんな心の持ち方になり、

以前は妻に話して

ストレスを解消していた出来事も

妻に話すこともなく

全くストレスにならなくなった自分に

気づきはじめています・・・

ある意味、息子のお陰です・・・

しかし、死んで教えてもらう前、

息子を愛せなかった自分に対し

またもや「お前なんか死ね」

と思ってしまいます・・・

少し強くなれたかも知れない僕、

でも強くなれなくても

息子に愛情があった方が

何万倍も素晴らしい事だったでしょう・・・

強くなんかなくても

子供や家族を愛する心があれば

それだけで幸せなんですから・・・