亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

誕生日

多分息子は知らなかった

家族の誕生日を祝うのは
当たり前だし、
その前に家族全員の誕生日が
いつなのかは覚えているでしょう。
しかし僕はそんな家族を作りませんでした。
自殺した息子は、
きっと僕の誕生日を
知らないままだったでしょう。
僕からすれば、
普通に誕生日や記念日を
祝い合う家庭、
これは、奇跡的な家庭なのです。
自殺した息子が教えてくれた
普通の家庭・・
今は、そんな家族になれるよう
次男と共に生きるしかありません。