亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

愛ある言葉

血は争えない

僕の父は親兄弟と
絶縁していました。
その父の口から出るのは
親への憎悪や恨み、
弟、妹に対しての厳しい
言葉ばかりでした。
そんな言葉を聞いて育った僕は、
自分の家族を心から愛する気持ちが
遂に芽生えませんでした。
血は争えないとは、
この事でしょう。
同じように生まれても
愛ある言葉によって育つか、
憎しみの言葉で育つかは
家族を愛する心に
決定的な差が出ます。
そして、それは、
後天的には治らない、
または、治し難いものです。
人は、血筋を選んで生まれては
来れません。
だからそれを運命というのかも
知れません・・・