亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

兄弟という魔物

恨みの果ては・・・

僕は、弟にも妹にも

愛情は、あまりありません。

それどころか弟には

嫉妬心と劣等感しか感じません。

有名俳優や、有名なスポーツ選手の

兄弟、特に「兄」が、

劣等感にまみれるケースは

多々あると思いますが、

僕もその一人です。

優秀な弟がいて、

もし、自分も優秀でなかった場合、

人として生きる望みが

格段に落ちてしまうのです・・・

兄弟という身近な

そして、縁を切るのが難しい

目の上のたんこぶ・・・

兄弟は魔物です。

きっと親の育て方では、

そんな環境があっても

真っ当に育つ人はいるでしょうが、

僕の精神は人としての

「真っ当さ」を失くしてしまいました。

父親への恨み、弟、妹への恨み・・・・

ただ、これだけで生きて来て、

いったい周囲のどれだけの人を

傷つけたのでしょうか・・・

その最たるものは自殺した息子です。

恨みというもの

本当に消えてくれません・・・

でも恨みは人を殺すのです。

だから消さないと・・・