亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

死んで花実が咲くものか

優しそうで冷淡な言葉

何故、人は生まれて来るのだろう。
そして、間違いなく死ぬのに、
毎日あくせくするのだろう。
生まれなければ、
死なないし・・
息子が自殺して、よく思い出すのが
「死んで花実が咲くものか」
という、死んだらお終いという
意味の言葉です。
しかし、
死んで花実は咲かなくとも
生きている苦しみは無くなるのです。
恵まれた環境にいる人や、
精神的に助けてもらう宛がある人以外なら
あまり聞きたくない言葉です。
息子が自殺しなければ、
僕も苦しんでいる人に対して冷淡にも
この言葉を使い続けていたでしょう。