亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

後悔の方向

この世というステージ

人は何故生まれるのか?

生まれなければ、

全てが「無」であり、

苦しみも無ければ、

悲しみも無いというのに・・・

僕は息子を自殺に

追い込んだ行為に対しての

後悔よりも

僕がこの世というステージに

生まれ出た後悔の方が、

遥かに大きく思えます。

何度も書きましたが、

やはり元が無ければ、

その後も無い・・・

僕がいなければ、

息子はいない・・・

苦しむ事もなく、

自殺する事もなく、

「無」だったのですから。

こんな事を言うと、

人間自体を冒涜している、

両親の恩を忘れていると

怒る人がいますが、

正直、当事者でない方の意見は

薄っぺらいものですから

無視するしかありません。

犯罪者または、

犯罪者にはなっていないが、

同等の経験がある人の多くは、

僕の心境に似たものを

持っているやも知れません。

この世に生まれでた後悔、

間違いなく続いています。