亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

褒めないと心は死ぬ

自分に価値が無いと思うと・・・

僕は幼い頃から

褒められた記憶はあまりなく

怒られた記憶ばかりです。

これが僕の人生を

決定づけたのは間違いないでしょう。

「俺なんて全く価値がない」

「いつかこの恨みを晴らしてやる」

といつも考えてしまうのです。

それなのに

僕は息子を褒めた記憶も

あまりありません。

親が僕にした事を

息子にしてしまったのです。

いえ、少なくとも

親は僕を愛していたでしょう。

でも僕は中学二年以降の息子を

愛してはいませんでしたから

親とは比較になりません。

しかし、

もし、僕が褒められて育ち、

自分には価値があり、

尊いものと思い、

その結果、

他人との関わりが、

大いに楽しめる人間になっていたら

息子の運命も変わったでしょう。

いえ、その前に

今の妻とも結婚していないし、

妻を不幸にもさせなかったし、

息子もいなかったのかも

知れません。

いつも考えてしまいますが、

やはり子供を褒めないと、

心は死んでしまいます・・・