亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

一周忌法要

南無大師遍照金剛

医師の推定で、

息子が亡くなったとされる日から

今日でちょうど一年です・・・

もちろん命日としています・・・

そして、一周忌法要を無事

終えました・・・

正直、仏教の宗派とか

お経とかは何も知らない僕ですが、

その法要の中、

僧侶のお経の後半で、

僕は驚きました。

それは妻が息子の位牌に向かい

心の中で唱えている言葉と同じ

「南無大師遍照金剛」

(なむだいしへんじょうこんごう)と

僧侶が何度も・・・

恐らく10回位でしょうか

唱えたのです。

南無大師遍照金剛とは、

「仏さまの慈悲は

すべてのものに幸せを及ぼそうという

智慧の働きは、金剛石のように堅固で

輝きを失いません。」

こんな意味合いの内容です。

そして、この言葉を最後に

お経は終わりました。

法要の後、妻と二人して、

顔を見合わせました・・・

僕たちにとっての一周忌法要、

一生忘れることは出来ません。