亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

次男の気持ちが気になる

恨んでいても仕方ないが 僕が息子を死に追いやったのは、 親を恨み、憎しみを 強く持っていたからです。 だから気になるのです・・・ 次男が僕のことを恨み、 憎んでいないのかを・・・ しかし、 希望的観測ですが、 恐らく、次男は僕を 恨んだり、憎しみを…

誰も僕を責めない

家族の気持ち 息子が自殺してから 僕は、残された家族である 妻、次男、僕の母から 一度たりとも、一言たりとも 責められた事はありません。 僕が息子に冷たいのは、 知っていたはずなのに・・・ 家族の気持ちを考えれば、 僕が逆の立場だったとして、 そん…

感謝の心を育む

やはり三つ子の魂・・・ 僕がこのブログで頻繁に使う言葉は、 「感謝」でしょう・・・ 僕には人に感謝する心が 全くありませんでした・・・ 何度も書いたように 子供の頃から親への恨みだけで 生きてきたからです・・・ 人は感謝の心を育まれなかった時、 サ…

兄に守られている弟

弟の繁栄 長男が自殺してあと2ヶ月と少しで 丸二年になろうとしています。 長男が自殺した後、次男の苦悩を知り、 少しばかりの援助をしてきましたが、 昨日もここに書いたように 逆に援助してもらう立場になりました。 次男がここまで、復活でき、 なおか…

次男の優しさ

思いがけない申し出 長男が自殺してから 僕たち夫婦は毎月1回は 次男と会って食事をしています。 今日はそんな日でした・・・ 食事をしながら次男が 僕たちに言ったのは、 長男の自殺に関わる葬儀代や 不動産会社への賠償金など、 毎月の分割で支払っている…

ちっちゃい

脳裏に刻まれている 何度か書きましたが、 息子は小さい頃 言葉を発するごとに ジェスチャーをしていました。 「ちっちゃい」ろいう時は 必ず両手でちっちゃい形を 作っていました。 今、生活をしていて、 僕がふっと「ちっちゃい」という 言葉を使う度に、 …

苦しい夢・・・

息子の無念さ 息子の夢を見ました・・・ 今まで数回見たのとは 全く違う夢です。 冷たい氷の中に入った息子が、 何か一言僕に告げて死んでいく夢です。 その一言が何なのかは 分かりませんでしたが、 息子の無念さが伝わって来て、 今朝は何とも言えない気分…

自分を大切に思えないと

人は愛されて成長できる 僕は、小さい頃から 自分が大嫌いでした。 もちろん、今も大嫌いです。 自分を大切に思えない心を 子供のころに植え付けてしまうと 良い人生を送れないものです。 まず、自分を大切に思えないと 他人はもっと大切に 思えなくなるから…

僕の人生の意味を成すもの

不幸ですと言う資格は無い 他人から見れば、 息子が自殺した僕は 不幸な人生だと思うでしょう。 当たり前といえば 当たり前ですが・・・ しかし、僕に「不幸」ですと 言う資格は全くありません。 不幸なのは自殺した 息子だけに使える言葉であって、 その不…

家族で買い物

記憶に無いこと 家族で買い物に出かけた 思い出は皆無です。 実際にはあったとは思いますが、 全く覚えていないのです・・・ 世間ではごく普通に見られる光景、 何気ない日常が、 至福の時なのに・・・ 全ては遅いのですね・・・

「あいつ」

愛情のカケラも無い 自殺した息子が生きていた時、 僕が妻と息子の事についての 会話で頻繁に使った言葉は、 「なんや、あいつ」 でした・・・ 何回も、何十回も言ったと思います。 そんな時、妻の言葉は、いつも 「そんなに言わんでいいやん」 と息子を擁護…

涙は出ないかも

見ていない写真 息子の幼いころの写真は 見る気になれません。 つらいからです・・・ でも もし、見た時に 涙が出るのかが心配です。 それは、 出ない気がするからです・・・ 涙が出ないということは、 愛情の薄さを表すものでしょう。 僕は父の葬儀でも 涙…

家族愛とは

僕に備わっていないもの 正直、息子を 自殺に追い込んでしまった今でも 家族愛というものがわかりません。 愛がない家庭に育ったわけではなく 愛はあっても それ以上に憎しみや恨みが 体に染み付いてしまった 家庭だったから 僕の家族愛という意識は あまり…

時が経つにつれて

後ろ向きの気持ちが支配 息子が自殺してから 半年ほどして、少し 前向きな気持が出ていました。 しかし、2年経とうとする今、 毎日浮かぶのはネガティブな 思考ばかりです。 「あの時なんで・・・」 とか 「なんで愛せなかったんだ・・・」 とか、 「お前(…

家族という残酷さ

他人なら逃げればいいが・・・ 息子は僕の子供だったから 苦しみ、悩み、一人死んで行きました。 もし、他人ならば、 僕から逃げたり、付き合わなければ それで済む事なのに、 家族だったからこそ息子は 僕から逃げられず、気にもかけられず、 酷い仕打ちを…

運命的な裁き

きっと悲しい生い立ち 犯罪を犯した人の多くは その生い立ちに苦しく 悲しいものがあった人です。 その人が罪を犯したのではなく その「生まれ」が罪を犯させたと 言ってもいいでしょう。 ただ、償いは本人に来ます。 刑務所から出ても また罪を犯し、刑務所…

妻の夢に出た息子

怒っていなかった・・ 昨晩妻が息子の夢をみたそうです。 夢の中の息子は 怒ってもいなく、悲しい顔も していなかったそうです。 ただの夢なのに、 息子の表情が気になるのです・・・ 息子に無関心で、無視し、 冷たくし続けてきた僕ですから、 息子に許して…

父の誕生日

祝う心 今日は亡き父の誕生日。 父を恨み続けた人生を送り、 息子を自殺に追いやった僕の 人生の元となった人の誕生日・・・ どうしても 「父が生まれたから僕が生まれた、 感謝しかありません」 とは言えない僕がいます。 恨みは人生にマイナスしか もたら…

何気なく

言葉 普通に生活していて、 何気なく使うのは、 息子が幼い時に話していた言葉です。 恐らく息子が自殺する前から 同じ頻度で使っていたのでしょうが、 今は、そんな言葉を使う度に 息子を思い出し 「ハッと」してしまいます。 しかし、息子が生きていたら …

重い夢

恨みが出たのか・・・ 亡くなった父親を 殺した夢を見ました・・・ そんな夢を見る根底には 父への恨みが鬱積して 残っているからなのか、 逆に恨みを忘れる事を 努力しているかでしょうか。 人間、生きる上で「恨み」ほど 無意味で心を蝕むものはありません…

愛情の源泉(2)

経験者でないとわからない 子供を虐待する親に 辛辣な言葉を浴びせる人は 多くいます。 いや、世の中の殆どの人が、 そうでしょう。 しかし、そんな人は、 人を愛せないという 経験が無い人かも知れません。 僕は、中学からタバコを 吸い始めた息子に どうし…

親の生き様

言動・・・ 僕は父の言動によって造られた人間。 そして、 僕の冷たい言動によって造られ 死を選んだのが僕の息子。 人間は親の言動でしか 人となりは出来ません。 親がその親への恨みを口にし続ければ、 子供もその親を恨むようになり そして、その連鎖が何…

遺体発見から21ヶ月

数えるものでもないけれど 今日で息子の遺体を 親友2人が見つけてくれて 21ヶ月。 数えるものではなくても どうしても月日を数えてしまうのです。 あの時からの 親友たちの苦しみ、悲しみを思う時、 僕の冷たさをよりいっそう 考えてしまいます・・・ 息…

やはり車を探す

駐車場にて やっても意味ない事だと わかっていてもやってしまう事。 それは、 駐車場でふっと 自殺した息子が乗っていたのと 同型の車を探す事。 人気車ではなかったので、 そう多く出回っている車ではないのに 毎日のように見かけてしまいます・・・

氷の心

過去に戻りたいとは思わない あの時、息子にこう言っていたらとか あんな行動をとらなければとか 後悔は沢山あります。 しかし、 息子が自殺する前に戻って やり直したいとは全く思いません。 以前も書きましたが、 過去に戻っても 僕は息子に冷たくするのは…

21回目の月命日

記憶は薄れるのか・・・ 今はまだ21回目の月命日とか 覚えていますが、 そのうち僕も年をとり 忘れる日が来るのかも 知れません・・・ 将来の事はわかりませんが、 今はただ、今日という日を 思い、そして祈るしかありません。

星座占い

息子のことを思い出す 時々星座占いをテレビで見ると やはり知らず知らずに考えるのは 息子の星座の事・・・ どんなに良い占いでも この世にいない息子には 何の関係もないのです・・・ ただ、そんな思いが 毎回こみ上げてきます・・・

2日連続の夢

悲しげな顔 今朝方も夢を見ました・・・ 幼い息子が、犬を叩いている僕を じっと見つめている顔です・・ 悲しげな、そして、 泣きたいのをこらえているような顔。 犬を飼いたいと言っていた 小学生のころの息子を思い出しました・・・ 僕は犬が嫌いなので、 …

夢で見たような・・・

おぼろげながら 自殺した長男が小さいころか それとも次男が小さいころなのか、 はっきり覚えていませんが、 子供といる夢を見ました。 子供が小さいころの夢を見るのは 久しぶりな気がします・・・ 夢って、人の深層心理が 映し出されるのでしょうか? そう…

心の波(2)

前向き後ろ向き・・・ 息子を自殺で失い、 早くも2年近くが経とうとしています。 このブログをはじめたのが、 息子の火葬の翌日から・・・ 日々思いつくまま、息子を思い出し、 文章を書いていると、 息子の死を意味あるものにする (おこがましいが)ため…