亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

次男との交流

会話は少ないが 今日は妻と共に次男のアパートに行き、 一緒に手巻き寿司をしました。 親子三人、大した会話もしないけど こうして会う事が大切なんでしょう。 いつも書いていますが、 長男の自殺と遺書が無ければ、 こんな事はしていません・・・ ただ、 一…

尾畠さんの一言

胸に突き刺さる 昨年の初めごろ、 スーパーボランティアと言われる、 尾畠春夫さんが、 「この世に生まれて よかったという子どもを 一人でも二人でも増やしたい」 そう言って、 東京から大分県日出町の自宅に向け 徒歩での旅をしていました。 途中、あまり…

家族との生き方

次男との音信 長男が自殺してから この二年間、 毎月1回ほどは、 次男と会っています。 会うことは、 お互いの心が通じ合う事でもあり、 やはり長男の死は、 「家族との生き方」を 僕に教えてくれました。 息子が死なないと、 わからないなんて、 愚か過ぎ…

子供は親の誇り

子を褒めると 親子連れの人の 子供を褒めると、 子供は照れるか、 喜びますが、 親は、喜びとともに 誇りを感じます。 もちろん親が素晴らしいから 子供もそうなるのです。 子供を誇れる親になる・・・ 僕はなれませんでした・・・ いいえ、 なりませんでし…

やはり写真は・・・

申し訳ないと思いつつ 仏壇に置いている写真から いつも目を逸してしまいます。 やはり息子を まともに見られません・・・ いつも伏し目がちに なってしまいます。 息子には申し訳ないと思いつつ やはりまともに見られません。 息子に酷い仕打ちをした 後ろ…

墓参の気持ち

ついで昨日、息子が眠る納骨堂に行きました。日帰り旅の行きがけでしたが、「ついで」という気持ちはありません。それは、墓参に行きたいという心理が選ばせた旅程だったからです。しかし、もし、「ついで」だとしても、行くのと行かないのは、全く違うでし…

褒めないと心は死ぬ

自分に価値が無いと思うと・・・ 僕は幼い頃から 褒められた記憶はあまりなく 怒られた記憶ばかりです。 これが僕の人生を 決定づけたのは間違いないでしょう。 「俺なんて全く価値がない」 「いつかこの恨みを晴らしてやる」 といつも考えてしまうのです。 …

100年後

息子の存在無くして・・ もし、100年後、 僕の子孫が続いていたならば、 それは自殺した息子の 存在無くしては あり得ない事でしょう。 僕は子孫繁栄をないがしろに していましたから・・・ だからこそ、 100年後を思い、 次男を大切にしていきます・…

後悔の方向

この世というステージ 人は何故生まれるのか? 生まれなければ、 全てが「無」であり、 苦しみも無ければ、 悲しみも無いというのに・・・ 僕は息子を自殺に 追い込んだ行為に対しての 後悔よりも 僕がこの世というステージに 生まれ出た後悔の方が、 遥かに…

親で決まる人の運命

当たり前の事を言わない 人の人生は100%親で決まります。 なのに、 世間では本人の努力が大切などと 綺麗事を言っています。 子供に精神的虐待をして、 自殺までさせてしまった僕は、 断言します。 本人の努力では どうにもならない事があるし、 どんな…

生き抜く力

人は不平等しかない 生まれ持っての性格は、 変えられません。 変えられるという人は、 元々その変わった後の 性格があったからです。 僕も変えられません・・・ 人を憎み、恨む性格は・・・ 人生を謳歌でき、 生き抜く力を持った人は、 それなりにいます。 …

妻との会話には・・・

これでいいのかも 妻との会話で 息子の思い出話は ほぼありません。 話すのが辛いのも ありますが・・・ きっとこれで良いのでしょう。 息子を忘れているのでは ありませんから・・・

死ぬ間際

分かっている事 僕がこの先どんな死に方をするか そんな事は分かりません。 ただ一つ確実に分かっているのは、 死ぬ間際に浮かぶのは、 自殺に追いやってしまった 長男の事だけでしょう・・・ 妻の事や次男の事は、 思わないかも知れません・・・ でも、 そ…

後ろを向いても・・・

幸せの条件息子が自殺して以来、息子の事を考えない日はありません。そして、いつも最終的に思うのは、幸せになれる条件と、幸せになれない条件です。僕は後者を全て行いました。憎む、恨む、復讐、感謝しない、相手を理解しようと思わない、自分の嫌なもの…

息子が通っていた店

無関心だった結果 食べ物の好き嫌いが 激しかった息子に ずっとイライラしていた僕。 「食べないなら食うな・・・」 そんな気持ちしか 起きなかった僕・・・ 親としてと言うより 人として狂っていました。 そんな仕打ちを受けていた息子は、 同じラーメン店…

子供を愛するのは当たり前だが・・

時々思う事 今までどれだけ書いたのか 分かりませんが、 愛情というものが、 未だにわかりません・・・ 自然と湧き出るのが愛でしょう。 でも僕にはそれが無かった・・・ 特に自殺した長男に対しては、 無かった・・・ 心から愛おしく思う事・・・ 湧き出る…

色褪せる・・・

思い出 物は色褪せるもの・・・ 思い出は・・・ 正直、息子との思い出は、 中学2年位までの事・・・ そんな思い出さえも 色褪せていく気がします。 それは、 ある意味前向きでしょうが、 親子としては悲しい事です。 僕は悲しい家族を作ってしまった・・・ …

この世なんて・・・

精神を奮い立たせる言葉 この世に生きていると 些細な心配や、怒り、 その他煩悩の数々が湧き出て来ます。 以前も書きましたが、 僕はそんな煩悩に翻弄され、 自分を見失うタイプで、 結果、息子を自殺に 追いやってしまいました。 息子の死を境に変わった事…

旅のお土産

生きている時に・・・ 旅に出た時、 息子にお土産を買う事があります。 もちろん仏壇に供えるのですが・・ そして、いつも思うのは、 生きている時に 何でこんな気持に 全くなれなかったのかという事。 僕の冷酷な心は、 お土産どころか、 息子の日常生活さ…

カレー

妻は知っている自殺した息子がよく食べていたレトルトカレーを妻は知っていて、調理し、仏壇にも供えています。僕は何も知らなかった・・・いや、知ろうともしなかった・・・いいえ、息子を無視していたのです。妻が覚えてくれていた事に感謝、そして、僕の…

遺体発見から25ヶ月

息子の友人たちを思う・・・ 息子の遺体を発見してくれたのは、 息子の親友二人です。 そんな親友たちは、 僕の数百倍、いえ、 例えようがないほど 息子の死を悲しんだでしょう・・・ 長い間会っていないけど、 元気にしているのだろうか・・・ 節目の日、 …

自分だけの世界

手立てはなかったか息子を自殺に追いやったのは、僕が自分だけの世界に入ってしまい、自分に嫌な感情を抱かせる全てのものと関わりが煩わしかったからです。もちろん根本は、親への恨み、憎しみから来る復讐心ですが・・・死ぬまで引きこもっていれば、家族…

生きていても会えない

父の母の話 僕の父は両親と縁を切っていました。 父親(僕の祖父)とは完全に 交流はありませんし、 一度も会うことは ありませんし顔も知りませんが、 母親(僕の祖母)とは 一度会った記憶はあります。 父が亡くなってから数年して 長生きしていた祖母から…

25回目の月命日

供養が出来る立場ではないが 今日は息子の25回目の月命日です。 だからといって、 何か特別な事をする訳でも ありませんが、 ただ、心に刻む日なのです・・・ 「供養する」という言葉は、 僕には口に出来ません・・・ その資格もありません・・・ 僕の冷徹…

リユース

御供えを貰ったが・・・ 最近、息子の死を知った 妻の友人から、 御供えが送られて来ました。 中身は線香の詰め合わせ・・・。 僕たちは家の中では、 電子線香だけしか使わないので、 送り主に心から感謝し、 数日息子の仏壇に御供えし、 その後、 リサイク…

お供え

タバコが古くなっていく 息子の友人がお墓に供えていた タバコを持って帰り、 家の仏壇に供えたタバコ。 もう半年以上経ち、 古くなっています。 僕はタバコが大嫌いなので、 そのタバコはただ古くなるだけ。 捨てるのか、 また新しいものを買うのか、 迷っ…

予行演習

初めての事 二月末に次男の家に行き、 手巻き寿司をする事にしました。 もちろん妻が、 準備してくれるのですが。 そこで、昨日、予行演習というか、 シミュレーションをしました。 次男を喜ばせるために、 ネタは何が良いか、 海苔の大きさはどうだろうか?…

家族の未来を思う大切さ

僕がやらなかった事 子供が生まれた時、 その子の将来が 幸せになる事を思わない親は いないはずです・・・ しかし、 現実にはそうで無い親もいます。 僕がそうだったから 言えるのです・・・ 今思えば、息子が生まれた時から 僕は父親への復讐の手段としか …

美化はしないが・・・

家族を守るための死 弟を守れと言い残し、 自殺した長男・・・ あれから2年、 守るだけの財力は無いけれど 気持ちでは守って来たつもりです。 つもり・・・ いや以前とは違い、 毎月のように会っているので、 つもり・・・でもないでしょう。 長男が命を持…