亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

尾畠さんの一言

胸に突き刺さる

昨年の初めごろ、

スーパーボランティアと言われる、

尾畠春夫さんが、

「この世に生まれて

よかったという子どもを

一人でも二人でも増やしたい」

そう言って、

東京から大分県日出町の自宅に向け

徒歩での旅をしていました。

途中、あまりに人が多く集まり過ぎ

旅は断念されましたが、

僕にはこの言葉が

胸に突き刺さって、離れません。

「この世に生まれてよかった」

僕の息子はこの反対の気持ちで

自殺してしまったのですから。

しかし、

僕も「この世に生まれてよかった」

なんて思っても来ませんでした。

「この世に生まれてよかった」

どうしたら実現出来るのか、

深く、難しい言葉です・・・