亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

子供を気にする

次男の預金通帳

何回か書いたことですが、

長男が自殺してから

僕たち夫婦は次男と

頻繁に交流するようになりました。

それまでは、次男はしっかり者だから

心配しなくてもやっていける・・・

そんな考えで必要最小限の

付き合いをしていました。

長男のように疎遠という訳でも

なかったのですが・・・

でも「やっていけてなかった」

のです。

長男が自殺しなければ

それは分からなかった事・・・

次男の苦悩を知った僕たちは、

少しばかり援助し続けて来ました・・

あれから1年・・・

今月、次男は僕が通帳に入金して

10日ほど経っても

まだ出金していませんでした。

今までは入金翌日には

引き出されていたのに・・・

少しだけ、ほんの少しだけ、

生活が安定したのかも知れません。

こんな事、親ならば当然考え、

心配し、気にする事なのに

僕は長男の命を貰って初めて

気付いたのです。

遅い・・・遅すぎる・・・

でも、これから

長男の生まれた意味を

この世に残すためにも

自分を励ますしかありません・・・