亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

息子が好きだったゲーム

ロックマン 小学生だった息子と よくやったのは、 「ロックマン」という ファミコンゲーム。 あの時は二人仲良く 肩を並べていたのに、 何でこんな結末になったんだろうか.. いや何でじゃなくて、 僕の冷酷さ故でしかないのです。 思い出しても涙しか出て来…

心の波

頭から離れない... 以前も書いたことですが、 生前、息子のことを考える時間は ほとんど無くなっていました。 息子が煩わしいと思う気持ちも あったからでしょう。 でも息子が自殺してしまい、 二度と会えなくなってから 何をしていても息子のことばかり考え…

上辺しか分からないという幸せ

体験せず語るな、体験するな! 昨日も書いたように テレビコメンテーターの 色んな事件に関しての 薄っぺらい言葉に辟易としている僕ですが、 「死んでしまいたい」 とか 「生まれてこなきゃよかった」 などネット検索していると 「僕が諭してやるよ」 「死…

人の見方が変わった

罪の意識は誰でもある 僕は息子を自殺で失ってから、 僕が今まで息子にしてきたことを このブログに綴ったり、 思い返したりしていると、 僕自身が本当に酷い人間だと 改めて思うと同時に、 人を殺したり、人を傷つけたりした犯人が、 必ずしも極悪非道では…

父の葬儀の日

嫌われていたのに 僕の父、自殺した息子の祖父は、 高学歴な学者でしたから、 中卒の息子を嫌っていました。 僕はその姿をみて、 ざまあみろ! お前の孫は中卒ですよ! と息子の人格を無視した 復讐心を満足させるものでした。 本当におかしな話しですが、 …

愛情を持てなくなった原因

愛情は先天的なものなのか? 僕は自殺した息子を 愛していたとは言えませんでした。 だから死に追いやったのです。 世間一般の親ならば子供への愛情は 先天的に持っていて、 それは死ぬまで続くのでしょう... でも僕は、息子が中学を卒業する前位から 愛情が…

チョコあんぱん

息子を感じる 生花も同じですが、 位牌の前にお菓子は切らしません。 生前、お菓子が好きだった息子が、 特に食べていたものを 妻が買ってきてくれ、 ある程度の日数を置いたら、 また次のものと交換し、 供えています。 僕たちは交換した後、 そのお菓子を…

思い出...

一緒にした旅 息子が小さなころは、 次男も含め家族4人で 旅行することはありました。 しかし、自殺した長男が 中学生くらいになると もう旅はしなくなりました。 ただ、次男とは何回か 二人で旅行しているのです。 だから二人の思い出はいくつもあります。…

依存の一つだったもの 息子は競馬が好きでした... 中学生のころです... もちろんお金は賭けていませんが... 僕はギャンブルは嫌いで 競馬のルールも知りませんでした。 だから競馬好きな息子が、 タバコを吸うことも相まって、 さらにうっとうしいものに な…

寂しさ

愛していなかったのに 恐らく僕は息子に対して、 通常の親ならば感じる愛情を 持っていなかったと思います。 だから、惨いことをしたのでしょう。 本当の愛を感じないというのは 何故かと考えれば、 きっと何度も書いている 「人を憎む心、恨む心」が 僕を支…

今日で100日

光陰矢の如しなのか? 月日が経つのは早いもの。 本日は、息子の火葬をしてから 100日目になります。 以前も書きましたが、 このブログ日数が、 息子の顔を見た最後の日からの 経過日数なのです。 僕の本当の気持ちは、 早く死んでしまって、 息子を死な…

息子からのプレゼント

嬉しくなくても喜ぶ意味 息子が幼稚園のころ 父の日のプレゼントに 工作で作った粘土細工の 灰皿を貰いました。 僕は、タバコが大嫌いなので、 何で僕に灰皿なんか作ってくるんだと 全く喜びませんでした。 幼稚園児の息子にとって、 僕の嫌いなタバコと結び…

愛情に飢えていた息子(2)

タバコ 息子は中学生から タバコを吸い始めました。 僕はタバコが大嫌いなので、 息子がタバコを吸っていることを知った時、 「お前は犯罪者だ!」 と罵りました。 息子がタバコを吸ったのは、 自分に関心がなく、 ほったらかしにしている僕への 「俺をもっ…

犬を飼うこと

息子の気持ちを無視していた僕 息子が小学生のころ 犬を飼いたいと言ってきた。 僕は全く取り合わず、 そんなの出来ないと 息子の言葉をシャットアウトした... 今思えば、一人で留守番も多かった息子が、 犬を飼いたいことは当たり前だったかも知れない。 寂…

会う事がもたらしたもの

初めて知った次男の弱点 ブログでも書いたように 昨日は次男と僕たち夫婦三人で、 車で20分くらいの所にある 公園に行って妻の手作りの弁当を 次男と一緒に食べました。 ちょっと前の天気予報は雨でしたが、 僕たちが行った時は、曇りから 晴れてきました…

家族揃って...

絆を作り始める 今日は次男と一緒に 家族三人... そう四人ではなく三人、 一緒に妻の弁当を持って 公園に行きます。 雨が降ったら自宅で 妻の手料理を次男に 食べてもらうのですが... こんなごく普通のことから 始めていくことにしました。 ただ、会い、妻の…

息子が教えてくれた家族の絆

何気ない一日 息子が自殺するまで、 僕は亡くなった長男と、 いまいる次男とも ほとんど会う機会を持ちませんでした。 僕は、まるで子供がいない親のように ふるまっていたのです。 会う事も、心配することも無く、 厳密に言えば、 気にはしていた部分もあり…

親子関係

子供に憎しみをいだく僕 以前にも何回か書きましたが、 息子を自殺に追いやったのは ひとえに「恨み」「憎しみ」からでした。 僕の父親を恨み、 その関連するものを全て恨み、 そして、僕の言ったことを否定したり 中学からタバコを吸っていた 息子の行動全…

妻のひとこと

信用されるということ 僕は、会社経営に失敗し 2年前自己破産して、今は還暦間近で パート勤めをしながら日々、 新たな仕事への準備をしている段階です。 もちろん新たな仕事をするには、 アイディアとお金と時間が必要なのです。 アイディアはまだまだで…

ブログ日数

いつまで書くのか このブログを始めたのは、 息子を火葬した翌日。 経済的に葬儀が出来なかったので 「火葬」だけでした。 だからこのブログの日数が、 息子の生身の顔を見た最後の日から 何日目というのが分かるのです。 昨日で90日目。 とても早く感じら…

喪失感

「会わない」と「会えない」 息子が生きていた時、 僕は会おうともしなかったし 会いたいともあまり 思わなかった。 でも、 息子が自殺してからは、 会いたくても会えなくなった。 現実の息子と会わない生活は 以前と何も変わらないのに もう二度と会えない…

遺体発見日から三ヶ月

今日は第二の命日 息子の遺体を親友二人が 発見してくれたのが1月9日。 警察の判断の結果、 死亡推定日は1月の6日でしたが、 僕にとっては忘れられない、 第二の命日、いや命日が二回ある といっても過言ではありません。 息子が自殺して、2〜3日で 見…

最近よく考える事

息子の親友 息子の遺体を見つけてくれた 二人の男女の親友のことをよく思い出します。 息子を発見してくれて、僕が警察から 電話をかけた男性の親友が、 電話口で嗚咽していた事。 通夜の時、息子の亡骸に向かい 号泣してくれていた女性の親友のこと。 僕は…

息子の魂への思い

どこかにいるのか? 息子の魂があるのなら どこにいるのか? 毎日、毎日こんなことを考えます。 息子の魂があるとして、 僕がこうであって欲しいと願う順番は、 1番が、素晴らしい親の元に生まれ変わっていること 2番が、僕たちから離れあの世で楽しく暮ら…

3回目の月命日

息子が自殺して3ヶ月 あんなに寒かった冬も 今では記憶の彼方のような 陽気になってきました。 でも僕の心は寒いあの日のまま... きっと一生寒い日のままかもしれません。 息子が自殺したと推定されるのは1月6日。 遺体発見が1月9日だったこともあり 死…

豊かな国で自殺した息子

親子関係 息子が学歴もなく、気弱で、 学校でも、社会に出ても、 虐められてばかりだったこと 知っていたくせに何も手を差し伸べなかった僕。 息子が豊かな日本に生まれながら、 こんなに貧しい親子関係を作ってしまった僕。 息子は運が悪かったのだろう... …

何でこんなに冷徹なのか

息子の苦しみにそっぽを向いていた僕 僕が何でこんなに息子に対し、 冷たい言動をしてきたのか。 小さい頃から食べ物の好き嫌いが激しく、 そんな息子に投げかけた 冷ややかな多くの言葉を今も思い出します。 親として、息子が食べられるものを 準備してあげ…

こだわり

生花と造花 息子が亡くなってから ずっと遺骨や位牌には 生花を飾っています。 もちろん造花でも良いのでしょうが、 僕は生花にこだわっています。 もちろんお金の話しをすれば、 造花を買って何ヶ月も飾るのが、 安いのは当たり前です。 でも僕が生花にこだ…

妻の愛情

息子の好物を求めて 息子が住んでいたアパートの近くまで、 妻がバスで買い物に出かけました。 息子が買っていた店で、 息子が好んで食べていたものを買い、 仏壇に供えるというのです。 妻の行動は嬉しいし、有り難いものです。 ただ、何で僕は息子が生きて…

落ちる日

前を向く気持ちはあっても... 過ぎたことをあれこれ悩んでも 心を痛めるだけで何の徳にもならないこと 百も承知しています。 しかし、 後悔は大波のように不定期的に押し寄せてきます。 なんであんなに息子に冷徹な態度をとったのか? それを考えるだけで、…