亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

会う事がもたらしたもの

初めて知った次男の弱点

ブログでも書いたように

昨日は次男と僕たち夫婦三人で、

車で20分くらいの所にある

公園に行って妻の手作りの弁当を

次男と一緒に食べました。

ちょっと前の天気予報は雨でしたが、

僕たちが行った時は、曇りから

晴れてきました。

自殺した長男が次男のために

青空にしてくれたのでしょうか...

30年以上使っていなかった

重箱に入れた弁当に

次男は美味しいといって、

むしゃぶりついていましたが、

ひと言、

「胃薬もってくれば良かった」

次男は、沢山食べると

すぐにお腹が痛くなるそうで、

会社の昼休みも

パン一つしか食べないと話しました。

僕は、26年以上も

こんな事を知らなかったのです。

小さなころ食べるとすぐに

吐いてしまっていたのは覚えていますが、

今でも胃や腸が弱かったとは...

僕は勝手に

大きくなったから吐かなくなって、

もう問題無いだろうとしか

思っていませんでした。

いや、

その事自体全く考えていませんでした。

長男が命をもって僕に

「お前、子供と会って話せ、

話して、観察しろ、

観察して、感じろ、

感じて、対処しろ、

対処して、また会え、

また会って新たな何かを見つけろ...

この無限ループが親子の絆を作るんだよ!」

そう教えてくれたことを

ほんの少し実戦しただけで、

こんなに大事な事を発見したのです。

僕は長男の死がなければ、

いまだに次男の体のことは

知らなかったでしょう...。

亡くなってしまった子供に

教えられ、今僕はやっと

歩き始めました。

「親道」という道を。

全ては長男のお陰なのです。

○○(長男の名)、本当にありがとう!

○○(次男の名)を救ってくれて。

でももう長男はいないのです...。