亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

2019-01-01から1年間の記事一覧

年の終わりに

息子で頭が一杯だった今日で今年は終わります。この一年も、毎日頭の中は、息子の事で一杯でした。食事の時、仕事の時、テレビを観ている時、シャワーを浴びている時、トイレに入っている時、布団に入った時、旅している時、音楽を聴いている時.あらゆる「時…

前向きという後ろ向きな言葉

本心は変わらない前向きに生きようと呟いてみればみるほど、自分の後ろ向きな気持ちがクローズアップされて来ます。妻や次男を幸せにするには、前向きに生きるしかありません。頭で理解していても、身体の奥底では、「自分なんて死ねばいいのに」そんな言葉…

34回目の誕生日

祝う資格も無いが今日は、自殺した息子の誕生日。僕にそんな日を祝う資格なんか、どこにもありませんが、「誕生日」という単語が、心に浮かぶのは止められません。今日という日は、ただ、そんな日なのです・・・

死んだ子の年を数える

自然な思い息子が生きていれば、今日は、33歳最後の日。死んだ子の年を数えるのは、無意味とはいうものの、僕の心には自然と湧いて来る思いです。しかし、生前に、息子の年齢に関心はありませんでした。やはり、今、こんな事を思うのは、息子が自殺したから…

何も見て無かった僕

優しさの一端自殺した息子は気が弱く、優しい人間でした。だから僕が無関心でも気を使って何も言わずにいたのでしょう。もちろん、「諦めた気持ち」の表れでもあったはずです。これは、息子の優しさだということ、全く気づきませんでした。そして、息子の嫌…

劣等感と子育て

親になってはいけない息子を自殺に追いやった最大の原因は、親への執念深い恨みです。それと共に大きな一因は、比類無き劣等感です。劣等感が増幅するのは、自分の存在価値を感じられない心からです。僕は多分、小学生位から自分を嫌いでした。自分を好きに…

サンタクロースは誰?

恋人の前に・・・ 恋人がサンタクロース。 こんな歌がありますが、 子供にとってまずは、 「親がサンタクロース」です。 このサンタクロース役を しっかりと出来た親は、 まっとうな家庭が築ける確率は 高いと思います。 子供の夢は心から応援し壊さないもの…

感謝の方向

色んな事を思うが・・・ 息子の死によって、 多くの事を知りました・・・ 弟の苦悩、義弟の苦悩、 人への恨みは 自分自身の魂を殺す事など・・・ 挙げればきりが無いかも 知れません・・・ 息子が命を捨てなければ、 何もわからなかったとは・・・ ただ、今…

墓前で思うこと・・・

人の心 昨日、息子の納骨堂にお参りしました。 いつも墓前では手を合わせのは、 時間にして数秒間・・・ 僕も妻も同じです。 墓前で夫婦の会話はしないので、 妻が何を思っているか 本当のことは分かりません・・・ また、そんな心に踏み込みたくは ありませ…

贖罪

刑に服する事だけじゃない 罪を償うことは、 究極的に言って無理でしょう。 例え死刑になっても 恨み続け、苦しみ続ける人は たくさんいるわけですから。 そう考えると 死というものは、 ある意味、本人だけが「楽」に なれる手段なのかも知れません。 その…

母への気持ち

無償の愛に思う事 来月の息子の三回忌での費用を 母親から貰いました。 無償の愛なのでしょう・・・ ずっと父親を恨み、 ひいては母親の愛情にも 感謝せず60年経過すると どうしても無償の愛を 受け止めきれない自分がいます。 ありがたいことですが、 「…

商品名

いつも思っているから 100円ショップで、 買い物をしていた時、 商品名の文字の一部分が隠れて、 「○○○○」という僕の息子の名前と 同じ発音になっていました。 思わずハッとして、見てしまい、 「あ~商品名か・・・」と納得。 いつも頭にあるのは、 息子…

引きこもり

愛するという心 僕の会社に 引きこもりの子供を持つ 還暦間近の女性がいます。 そんな子供に対して、 愛情を注いている彼女は 正直、僕とは真逆で、 素晴らしいものです。 どんな子でも愛する・・・ 僕には出来ませんでしたから・・・

山羊座

ついつい気にする 星占いにはあまり興味はないし、 そんなに信じてもいません。 でもテレビで星座占いがあると 一番気になるのは、 自殺した息子の山羊座です・・・ この世にいないのに 運勢なんか関係ないでしょうが・・・ ただ、気になります・・・

やはり男の子を見ると・・・

全てが息子と重なる 息子が自殺してから 2年近く経とうとしていますが、 やはり小さな男の子を見ると 息子の事を思い出し、 後悔と懺悔とが入り混じって 心がざわつきます・・・ 以前も書いたことですが、 女の子を見てもあまり感じません。 男の子を見てい…

父の命日

妻への感謝「今日、お義父さんの命日やったよね?お義母さんにメール送ったから」そう妻に言われました。そう言えば、今日、12月16日は、父の命日です。僕には、「そう言えば」位の日なのです。祖父を恨んで許さなかった父、その父を恨んで許さなかった僕、…

恨みの無い家系

恨みを断つ役目 以前、祖父から 親子四代に渡って続く、 恨みの連鎖を断つことが、 僕が息子から与えられた 役目だと書いた事があります。 今でもその気持は変わっていませんが、 果たして僕が、次男に対して、 「恨んではいかん」 などと言えるでしょうか・…

後悔する資格は無いが

いつも思う息子を自殺に追いやった事を後悔する資格も無い僕ですが、やはり、息子の事を後悔します。ただ、今だから後悔と言えるので、息子が生きていたらきっと冷たくしたままだったでしょう。一体、同じ事を何回書いたか、僕自身、記憶に無い位です。後悔…

連絡する意味

次男の食生活 妻が会社でお米を貰ったので、 一人暮らしの次男が必要ならば あげようと思い、 妻がメールしました。 答えは、食事を作る暇がないので、 いらないということでした。 料理大好きの次男が、 料理をしないほど 仕事が忙しいのと、 ほぼ外食でも…

家族団らん

望まなければ何も起きない 僕は息子が生まれて、 息子の将来を期待しませんでした。 親として可笑しいでしょうが、 僕の心は壊れていたのです・・・ なので、 家族団らんという言葉も 僕にはあまり気になりませんでした。 それでも息子が中学2年位までは 家…

修学旅行という言葉

狂気の前兆 僕が小学生高学年のころ 親戚のおばさんから母宛に ハガキが来ました。 母がそれを僕に読み聞かせたのですが、 そこには、 「○○へ修学旅行に行きました云々・・」 このように書かれていたのです。 50歳を過ぎた、学生でも無い 年配の女の人が、…

心のシャッター

人と関わる事で傷つきたくない 僕の生来の性格と、 幼い頃からの育てられ方で、 人には想像出来ないほど 僕は傷つきやすく、 打たれ弱い人間になりました。 だから、 僕が傷つかないためには、 一切人と関わらない事なのです。 学生時代から社会人になっても…

遺体発見から23ヶ月

やはり親友たちの事・・・ 息子の遺体が発見されてから 今日で23ヶ月経ちます。 9日という日は、月命日と共に、 いやそれ以上に思い出す日かも 知れません・・・ 毎月この日が来る度に、 息子の遺体を発見してくれた 親友二人に対して、 感謝と懺悔が渦巻…

まだ咲いている

見えない力・・・ 11月29日にブログに書いた 立派な菊の花、 今日もまだ元気に咲いています。 買ってから20日近く経つのに、 他の花は枯れたのに・・・ 何かしら大輪の菊の花には、 見えない力が宿っているのでしょうか。 そうだとしたら・・・

究極だが・・・ この世に生物がいなければ、 いや、この世というものが 元々から無ければ、 息子も僕と出逢うこともなく 何も苦しまなかったはずです。 そして、精神的虐待を していた僕もいなかったはず・・ やはり「無」という言葉は、 僕の頭の中心に居座…

23回目の月命日

もうすぐ二年・・・ 毎月6日が来る度に 月命日のことを書いていますが、 それもすでに二年近く経ちました。 来月の6日で息子がこの世を去って 丸二年になるのです・・・ 早いというか、 正直あっという間の二年近くでした・・・ そんなあっという間の二年…

復讐心というくせ者

上書き保存出来ない 息子を自殺に追い込んだ 最大の原因が親への復讐心というのは 何度も書いてきました。 息子が死んでから二年近く経って、 親への復讐心が全く無くなったかと 言えば、そんなことはありません。 自分の復讐心というマイナスの心を 何も気…

親孝行も子孝行もしなかった僕

考えた事はない 気が狂っていると 他人には言われるでしょうが、 僕の心に「親孝行」の文字は 恐らくありませんでした。 その親孝行を全くせず、 親を恨みまくった結果、 息子を自殺で失い、 子供を幸せにする 「子孝行」も出来ませんでした。 「孝行」とい…

2ヶ月以上・・・

墓参りだけが祈りではないが お彼岸に息子の眠る納骨堂に 行ってから2ヶ月以上経ちます。 来月には三回忌をしますが、 やはりその前にも一度は 行っておきたいと考えています。 休みの関係で妻と一緒に行けないかも 知れませんが・・・ もちろん墓参りも大…

飢えていない次男

定期的に会うのは大切 昨日、次男と焼き肉食べ放題に 行きました。 1年前に行った時にくらべ 次男は「がっつかない」のです。 ここ1年近くで、 以前とは比べ物にならないほど 経済的なゆとりが出来た次男の姿、 見ていて安心させられます。 長男が自殺して…