亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

上辺しか分からないという幸せ

体験せず語るな、体験するな!

昨日も書いたように

テレビコメンテーターの

色んな事件に関しての

薄っぺらい言葉に辟易としている僕ですが、

「死んでしまいたい」

とか

「生まれてこなきゃよかった」

などネット検索していると

「僕が諭してやるよ」

「死んだらおしまい」的な記事が

あまりにも多過ぎます。

そこにはまず共感する文章が

最初に入ってくるのも常です。

「僕も何度も死にたいと思ったことがある」

とか、

「僕だって以前いじめにあっていた」

とか...

でもそんな共感言葉が

いかに何の説得力もない言葉なのかを

痛いほど分かるのが

自死家族であり、

僕のように息子に愛情を注げなく、

自殺させてしまった人間なのです。

自死家族や子供を虐待してしまった親になって、

それを深く悲しみ、悩み、

死にたいと思い、

生まれてこなきゃよかったと思い、

無になりたいと思い、

そこで初めて

「生まれてこなきゃよかったなんて言うな」

「死にたいなんて言うな」

と話せる資格が貰えるのです...

だから、今お気楽に

「諭してやるよ」と

気軽に言っていられる人々が、

すっと気軽に言っていられるよう

僕のような立場にならないためにも

僕の息子の育て方や愛情の無さ、

自殺のことを

少しでも知ってもらいたいと思うのです。

お気楽に生きるのが素晴らしい、

語る資格なんかとらなくていい、

絶対に共感出来る立場なんて

ならないで欲しいのですから...