亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

人の見方が変わった

罪の意識は誰でもある

僕は息子を自殺で失ってから、

僕が今まで息子にしてきたことを

このブログに綴ったり、

思い返したりしていると、

僕自身が本当に酷い人間だと

改めて思うと同時に、

人を殺したり、人を傷つけたりした犯人が、

必ずしも極悪非道ではないと思うようになりました。

以前も同じような思いを書きましたが、

僕自身、社会人として、

ごく普通で、人に危害を加えることもないのに

家庭では、子供に対して、

自分の父親への恨みの裏返しをやって

結局自殺に「追い込む」という

全く「普通ではない」行動をとったのです。

それを考えれば、

日々報じられる多くの犯罪者にも

報じられない側面があるはずだと

思うようになりました。

もちろん、犯罪を「生い立ち」のせいには

出来ませんし正当化もしませんが、

「生い立ち」やその後の肉親への

恨みとか、思いというのが、

人生には、重大な影響をもたらすのは

僕の例で間違いありません。

だから僕は犯罪の報道を見て

いつもこう思います。

「被害者の方には必ず良い人生が来ますように、

犯罪者の方には、必ず復活されますように」と。

ただただ辛辣な言葉で犯罪者を罵る

コメンテーターで飯を食っている人たち、

僕はもう見たくなくなっています...