亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

殺人の起きる確率

平和な日本の闇

犯罪が少なく、

殺人事件なども世界にくらべ

格段に低い確率でしか起きない日本。

その日本の殺人事件の多くは、

家族同士で起きるそうです。

僕は息子を自殺に追い込んでしまい、

この意味が良くわかるようになりました。

以前も書いたことですが、

他人には気を遣い、

ある程度の我慢をする人でも

家族となると容赦しない人がいるのです。

それは僕でもあったのですが...

家族が一番親しい仲というのは

多くの家では当たり前でしょう。

でも僕の育った環境や、

僕が作った家庭(作ったとも言えないが)では、

一番親しい仲ではありませんでした。

家族が仲良く暮らすことは

当たり前ではなくそれは

毎日少しずつ積み重ねられる

信頼と思いやりの関係があってこそです。

僕の父のように親への恨みを

毎日僕に話したり、

僕のように父への恨みを子供に

ぶつけてしまったり...

そんな親子や家族が本当に

親しくなれるはずはありません。

やはり根底は「恨み」。

この恨む心を「根絶」させてはじめて

まともな家族になれるのです。