あと20年
僕の子孫が繁栄出来る礎
息子は僕を憎み、恨み、
そして死んでいきました...
僕は息子の気持ちは
当たり前だと思い、
出来れば呪われて
無惨な死を遂げても
いいと思っています。
いや逆に
そうしてくれれば
今の苦しみはなくなって、
どんなに楽なのか分かりません。
しかし、
毎日息子にはお願いをしています。
次男と、その子孫が繁栄出来る
礎をこの20年で作り上げるから
その後に僕を惨く殺して欲しいと...
要するに息子を死に追いやった
罪を償う、刑の執行猶予を
お願いしているのです。
そして、刑が執行された時、
祖父と父、父と僕、
僕と息子と続いた
親子三代の恨みの連鎖は
そこで終わりになります。
その日を夢見て
(語弊があるかも知れないが)
今日も生きていきます...