亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

子供に愛情を持つ方法

無償の愛とは

僕は自殺した息子に

最後まで愛情が欠けていました。

それどころか憎悪さえしていました。

こうなった原因は、

僕の「恨む」性格ですが、

その前には親からの育てられ方も

遺伝もあったでしょう。

ただ、どんな遺伝子を持っていても

どんな環境で育ったとしても

ひとたび自分の子供を持ったならば

無償の愛を貫ける親に

なるしか家族の幸せを掴む方法はないのです。

だからこそ、

無償の愛を貫けない親、

子供に愛情を感じない親であれば、

まずは、常に

子供の最新の写真と

過去の写真を持ち歩いて、

常に思いを馳せることです。

そこから脳に子供の愛おしさを

インプットするのも

一つの方法ではないでしょうか。

僕は子供の写真は撮っても

整理もせずお蔵入りにするばかりでした。

その写真を家族で分かち合い

思い出話などもしませんでした。

今思えば、大切な瞬間なのですね...