亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

子の心、親知らず

ことわざとは裏腹

親の心、子知らず。

故事ことわざ辞典によると、

「親の子に対する深い愛情がわからず、

子が勝手気ままにふるまうこと。

また、

自分が親になってみなければ、

親の気持ちはわからないということ。」

このような意味です。

しかし、僕はこれと

全く反対のことをやっていました。

「息子の親に対する深い愛情がわからず、

親が勝手気ままにふるまうこと。

また、

自分が息子になってみなければ、

子の気持ちはわからないということ。」

世間には僕のような

親もいたということです。

こんな親、

出来ればこの世の中に

僕一人であって欲しいと

願っていますが...

親の心、子知らずでも

大いに結構です。

子供に親の気持ちを

分かってもらう前に、

徹底して子供の気持ちを

親は分かってやることが

どれだけ大切な事なのか...

今、子供さんが、親に反抗するとか

親に理解を示さないと

お悩みの方がいたら、

是非、僕を反面教師に

してください。

何があっても

子供の気持ちを考え抜くのが

親として存在する

大きな意義なのですから...