亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

兄弟愛

かけがえの無いもの

僕自身、結婚してからというもの

弟とは会う事も、話すこともなくなりました。

妹とはもっと疎遠になって、

しかも喧嘩もして、数年感は顔も合せず、

口もきかない状態で、

正直、妹を心底憎んでいました。

このように僕には兄弟愛というものが、

あまりありません。

いや、無いと言ってもいいかも知れない...

もし弟や、妹が死んだら悲しいでしょうが、

どれほどの悲しみがこみ上げるか、

正直、不安にもなります。

年齢的には僕が先に死ぬから

そんなに心配はいらないでしょうが...

生まれつきの性格と

後天的なものとが

こんな僕の冷たい性格を作ったのでしょう。

その牙が向けられたのが、

自殺した長男でした。

今、考えると、弟にとっては

かけがえの無い兄だったはずです。

そんな弟から兄を奪ってしまった僕。

一生後悔し続けるしかありません...