亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

愛情の源泉(2)

経験者でないとわからない

子供を虐待する親に

辛辣な言葉を浴びせる人は

多くいます。

いや、世の中の殆どの人が、

そうでしょう。

しかし、そんな人は、

人を愛せないという

経験が無い人かも知れません。

僕は、中学からタバコを

吸い始めた息子に

どうしても愛情が

感じられなくなりました。

元々の原因が僕であってもです・・・

僕がまともな人間で

なかったからといえば

それまでですが、

そもそも人の愛情の源泉が

いったいどこにあるのか

未だにわかりません。

「無償の愛」が全く理解出来ないのです。

息子が自殺した後でも

親、弟、妹たち家族に対し、

心から湧く愛情は感じられません。

会わなくていいなら

ずっと会わなくてもいいと

思うほどですから。

きっと僕は一生この感情と

付き合っていくのでしょう・・・