亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

アイスクリーム

愛情の根源

ちょっと一人で出かけたついでに

妻が好きなアイスクリームを買った。

その時にこみ上げてくるもの...

それは何で息子には同じことをしたい、

しよう、と思わなかったのかという思い。

妻の事はとても愛おしく思うのに

何で息子を愛おしく思えなかったのか...

もちろん僕の育て方に問題があり

僕が嫌いな息子になってしまったのが

大きな原因でしょう。

ただ、根本的な

普通の親ならば

先天的とも言える、

「子供への無償の愛」が

僕には持てなかったのです。

妻のことを思う時、

その反対の行動ばかりを

ぶつけていた息子を

常に思い出します。

僕は死ぬまで妻への愛と、

息子への懺悔は、

表裏一体なのでしょうね。