亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

親子関係

子供に憎しみをいだく僕

以前にも何回か書きましたが、

息子を自殺に追いやったのは

ひとえに「恨み」「憎しみ」からでした。

僕の父親を恨み、

その関連するものを全て恨み、

そして、僕の言ったことを否定したり

中学からタバコを吸っていた

息子の行動全てを恨んでいたのです。

何でこんなにも憎しみをいだくのか?

正直僕にもわかりません。

きっと殺人を犯してしまう人が、

何で殺したのかわからないと言うのと

同じようなものかも知れません。

生まれ持った性格と

家庭環境はこんなにも残酷な

仕打ちをしてしまう人格を

形成してしまうのかも知れません。

きっと、こんな環境や

状況に陥った人にしか、

分からないものでしょう。

だから今、殺人や、虐待のニュースを見て、

ただただ犯人に辛辣な意見ばかり言う

評論家の人をみると、

「あ〜それは違うな」

と思ってしまいます。

本当に体験した人しか

絶対に分からない領域があります。

そして、分からないのが幸せなのです。

だからその領域に入ってしまった僕は、

まだ、ぎりぎりで留まっている人が、

絶対にこちらに来ないよう、

僕らのような親子関係にならないよう、

発信し、啓蒙していくのです。

人を「恨む」ことは

人を「殺す」ことです。

そして、自分の魂も

「死んで」しまいます。

どんな事があっても

人を恨むことはいけません。

これだけは間違いありません。